♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥


「うむ
連れてまいれ」

菊の腕を引っ張って
さっきの山男は


織田 信秀の前に
進み出た。


菊を座らせると
山男は頭を下げた。


「これなるは信長様が

山奥に住まわせておる 
お菊殿です」


頭を下げたままそう言った。


「ふん、そうか」


信秀は 
信長の父親である。


信秀は 
扇子を開いたり閉じたりしていたが
やがて菊に近づいてきた。