♥♥♥信長の愛しきひと…淡雪のような恋♥♥♥

首を横に振った菊。


「手に血が」

菊は男の右腕が
引っかいたようになって


血が滲んでいる事に
気がついた。


「あーーーたいした事ない。
じきに 治る」


気にする様子の無い男。


「でも」



「よければ手当てを
家のほうで
近くですから」


「手当てとな?

そんなのは、いらん。
その代わりといっては

何だが
少し
腹が空いてな


握り飯でも 
あるかのう?」


そう言って
目を真ん丸くする男の顔が


タヌキのようで
愛らしくて
可愛く見えた。