きみのかけら


とりあえず…俺の部屋に連れてくか。



『ホラ!!立て!!』





すると麗になついたのか、素直に言う通りにして、麗の側から離れようとしない。



ギュッ…


麗の袖を強くつかんだ。




『ちっちゃい手。笑』


麗はその袖をつかんだ手を自分の手に差し替えて、手を繋ぐと、麗の部屋まで歩いて言った。











――麗の部屋――




女の子を椅子に座らせると、またマジマジ観察し始めた笑



『ん~見た目は五、六歳だょなあ~?つか人間なんだよなあ?』
と一人でブツブツ言っていた。

バチッ!!


また目が合う。



って!!!!





えぇ??


『さっきは気づかなかったけど、お前目の色……紅いぢゃん。』


※瞳の色が紅の者は魔界人とされる。





確かに見た目は<<ヒト>>なのに……


お前何者なんだょ!?
つか!!俺らのことなんで見えるわけ??


多くの疑問が湧いてきたが……



なんともすっとんきょぅな顔で見ている彼女の姿を見ると…



フッ…



『どうでもぃいか。』