テーブルの上に座ってカフェオレを飲もうとした麗子さんを見てはぁ、と溜息をつくと。 「ッーー」 手を押さえてキスをした。 「........後で」 「やっぱりお子ちゃまだね」 薄いピンク色をしたブラウスから伸びた白い手が、そっと僕の首に回った。 「....麗子さんには言われたくないよ」 その時思い出したのは、 今朝ホームで見たハンカチの女の子だった。