「……さあ。呼んで。
そして言ってよ。
俺は千歳のものだ、って…」


私がそう言うと藤崎はそっと指を私の髪に絡ませてきた。

「……本当に…?
…信じられない………」

そう言って自分の身体をそっと起こすと私を今度は下に寝かせ、上から私を見下ろした。

私はそんな彼の綺麗な瞳をぼんやりと見ていた。


「……さわも……、いや、……千歳…。

……ずっと、君に恋してた。
………俺の心は…以前からずっと…
……千歳のものだよ」


そう言って藤崎が今度は私の身体中にキスの雨を降らせてくる。

「……ん…」

私はそんな彼の背中をそっと撫でて目を閉じる。


………普段の彼からは想像も出来ないような激しさ。
だけど、いたわるような優しさが満ち溢れ私は何度も意識を手放しかける。


「勇…気…、もっと」

思わず口から出る言葉。

「…千歳……」