病院。病院でもやはり、
私たち姉妹に皆がひれ伏します。
そして受付を済ませ、
読くんの病室に通されました。
「わーい読くんだ!
会いたかったよー!」
ベッドに突進する妹。
危ないからやめなさいね。
ほら、読くんもダメージを受けてる。
「いててて……相変わらず元気だね、
ひーちゃん。こんにちは」
「うん!げんきげんき!そっちは?」
「うん……ボクは……
全然良くならなくて……」
「そっか……うん、げんきになれるよう、
あたしおーえんする!」
「ありがとう。あ、頌歌さまも。
お元気でしたか」
「ええ。はいお見舞いのメロン」
「わあ……いつもいつも、
ありがとうございます……
後で病室の皆さんと分けて食べますね」
「ひょえええええ!メロン!!」
「さっすが読クン!話が分かるぜ!」
「メロンなんて食うの何十年ぶりかなぁ」
「礼には及ばないわ。
そもそもママがメロン、
持たせたんだし……」
「そうですか。それならお母さんに
ありがとうと伝えてください」
「考えておきます。そう、それより……」
別に彼に相談するまでもない。
でも、彼は私たちの仲間なのだから、
せっかく会ったのだから、
一応聞いておこう。
「今日は一人で行きます」
「……そうですか。……場所は?」
「市立美術館。ガラスふきの布を頂きます」
「……そうですね。そのくらいなら
一人で行ったほうが、多分ですが、
かえってやりやすいでしょう」
「そう。じゃあ決まりですね」
「お姉ちゃん、どろぼーはよくないんだぞ!
わたしはどっちでもいいけど」
「仕方ないのよ……これも運命です」
「うんめーならしかたないな」
「……気をつけてください」
「もちろん。……暗くなってきたわ。
……そろそろ帰らないと」
「えー!まだいたい!」
「ひーちゃん。……ちゅっ」
「……あ、読くん……」
「」
爆発せよ
「……ほら、お姉ちゃんが困ってるよ。」
いや。私が困ってるのはですね。
あなた達が、あなた達が。
見せつけてくるからですわ。
「……ん。もういっかい……
キスしてくれたら……」
「」
「しょうがないにゃぁ……ちゅっ」
「」
こうして、私たちが帰るまで、
都合四回、読くんと賛歌は、
キスを見せつけてきました。
私たち姉妹に皆がひれ伏します。
そして受付を済ませ、
読くんの病室に通されました。
「わーい読くんだ!
会いたかったよー!」
ベッドに突進する妹。
危ないからやめなさいね。
ほら、読くんもダメージを受けてる。
「いててて……相変わらず元気だね、
ひーちゃん。こんにちは」
「うん!げんきげんき!そっちは?」
「うん……ボクは……
全然良くならなくて……」
「そっか……うん、げんきになれるよう、
あたしおーえんする!」
「ありがとう。あ、頌歌さまも。
お元気でしたか」
「ええ。はいお見舞いのメロン」
「わあ……いつもいつも、
ありがとうございます……
後で病室の皆さんと分けて食べますね」
「ひょえええええ!メロン!!」
「さっすが読クン!話が分かるぜ!」
「メロンなんて食うの何十年ぶりかなぁ」
「礼には及ばないわ。
そもそもママがメロン、
持たせたんだし……」
「そうですか。それならお母さんに
ありがとうと伝えてください」
「考えておきます。そう、それより……」
別に彼に相談するまでもない。
でも、彼は私たちの仲間なのだから、
せっかく会ったのだから、
一応聞いておこう。
「今日は一人で行きます」
「……そうですか。……場所は?」
「市立美術館。ガラスふきの布を頂きます」
「……そうですね。そのくらいなら
一人で行ったほうが、多分ですが、
かえってやりやすいでしょう」
「そう。じゃあ決まりですね」
「お姉ちゃん、どろぼーはよくないんだぞ!
わたしはどっちでもいいけど」
「仕方ないのよ……これも運命です」
「うんめーならしかたないな」
「……気をつけてください」
「もちろん。……暗くなってきたわ。
……そろそろ帰らないと」
「えー!まだいたい!」
「ひーちゃん。……ちゅっ」
「……あ、読くん……」
「」
爆発せよ
「……ほら、お姉ちゃんが困ってるよ。」
いや。私が困ってるのはですね。
あなた達が、あなた達が。
見せつけてくるからですわ。
「……ん。もういっかい……
キスしてくれたら……」
「」
「しょうがないにゃぁ……ちゅっ」
「」
こうして、私たちが帰るまで、
都合四回、読くんと賛歌は、
キスを見せつけてきました。
