給食中の打ち合わせは、

今日は私一人で十分そうなので、

みんなは私からの連絡があったとき、

動けるように待機していればいい、

それだけ伝え、

みんなも了承したので、

すぐ終わりました。

そして放課後。

みんなに帰りの挨拶をし、

いつも通り、運転手さんに、

家まで送ってもらいました。

「ただいま帰りました」

「おー!おかえり、お姉ちゃん!

なーなー、読くんのおみまい行こうぜー」

「そうですわね。……ちょっと待ってて。

お出かけの準備してくるから」

「おう!待ってるぞ!」

はあ……賛歌ってば、

私の妹ながらマジ天使……

ちょっと口調がガサツなのが

気になりますけど……

相変わらず可愛らしい……

「準備終わりましたわ」

「おー、さあ行こう!」

「しばし待たれい!娘達よ!

お見舞いに行こうとするなら、

このメロンを持って行くがよい!」

「ママ……」

この変な喋り方の女は、

私のマ……母です。

名前は天音二十八。

とにかく怖いもの知らずというか、

度胸があり、料理も得意で、

私たち姉妹は、

彼女を尊敬しています。

本当です。

「ありがとう、ママ」

「さんきゅーな、お母さん!」

「礼には及ばぬ……」

とりあえず、私たちはメロンを持って

お見舞いに行くことにしました。