「何…？」
私が問いかけると思いもよらぬ答えが返ってきた
「お前好きな人とかいないの？」
「何いきなり…」
「いやいいから…」
えっ……
そんなの決まってるじゃない……
―陸斗side―
帰ってからしばらくして俺は結衣に窓を開けるようにメールした
それはある事を聞くため…
すると思いがけない答えが返ってきた
「……………いるよ」
「誰？」
「秘密……」
不覚にも焦る俺…
「なんで？」
そう聞かれどう答えようかと迷っていた時結衣が口を開いた
「陸斗は好きな人いないの？」
…………。
どう答えよう…
でも素直に答えた方がいいか…
「いるけど……」
「そうなんだ…」
何故か寂しそうに答える結衣…
俺の事が好きなのかと期待してしまう…
でも多分アイツが好きなのは斗真…
昔から何かと斗真にかまってた
そして斗真と葵が付き合う時にとても寂しそうな顔をしたんだ…
それを見てすっごく傷付いた…
アイツの眼中に俺は多分いない…
そう分かっていたから何度も諦めようとした
でも出来なかった……
小さい頃から可愛かった結衣
性格も良くてすごく優しくてなりよりお人好し
まあその部分が短所って言っても頷けるくらいのかなりがつくお人好し
幼稚園の時から男の視線を集めてすごくモテた
幼稚園児がこんなに恋をするのかというくらい
まあ俺もその１人だったけど…
