「………あぁ」 固く閉じた陸斗の口が重たく開いた この瞬間私に恋が終了したと告げられた気がした いや………気がしたわけじゃなくてきっとこれが現実(リアル)なんだ 私が好きという浮かれた感情をもってはいけない だって王子様に地味子は不似合いだから 「最低。」 葵の幻滅したような冷たい言葉、陸斗を軽蔑するような表情 そして複雑そうな顔をする陸斗 その横で目を見開いて驚いている麻里ちゃん 地下室に険悪なムードが流れた