体育大会が終わり…


次はテスト………。



「侑也……ここ、どうやってやるんですか?」

「お前…こんな所もわかんねーのかよ…」

呆れたようにあたしを見下ろす侑也様。

あたしはそれを弱々しく見上げる。

これじゃあ、

叱っているご主人様と

叱られてる犬だ……



「ったく……しょーがねーな…」


この台詞…よく言うなぁー…

口癖かな?


「…んで、こうやって、こう。分かったか?」

「んー……こうやって……こう?」

「……違う。」


侑也様は”はぁー…”と、ため息をついてあたしに身を近づけた。


ドキーーーーン!!


近っ!!


「ちゃんと見てろ?」

「はっはいっ」

侑也様の吐息がっ首筋に…っ


「んで…こう。」

「っ……」


は……ヤバい……


変な気分になって来てしまった…………。


「おい?」

「っ…」

しゃ…喋らんといてっ(関西弁?)


―ペロッ―


「ひゃぁっ」

「エロ!なんちゅー声だしてんだよ」


だって!耳をペロッって舐めた!

ゾクッてなって、ブルブルってなった…!!!


「もしかして……感じた?」

「なっなにいってるんでしゅか!」

っ!!!!!?

あたしは赤ちゃんかっつーの!!

「くくくっ…楽しい事教えてやろうか?」

「……え?楽しい事ですか?」


あたしの後ろに来た侑也様。

あたしは侑也様に跨がってる状態になった。





っ!?この格好なんかちょー恥ずかしい!!!


カァァーーっと熱くなる顔と体。


「…命令だ……キスしろ。」

「んえっ!?」

「命令だぞ?…」

「っっ」


―ちゅっ―


あたしはほっぺにキスをした。

「あぁ?口だ口!そんぐらいわかれ!頭わりーなお前。」

「くっ口なんて無理ですっ」

「なんだ?何回もしたじゃないか〜。」

オジサんっぽく言う侑也様。
それは…

侑也様が一方的にじゃぁん……。
よし……


勇気を振り絞って…!

ちゅーするんだ!(キスね(笑))


あたしが身を乗り出してキスをしようとした時だった。



―ガチャ―