って……

あたしさりげにキスを流したよね……。


「ごらぁー!!侑也!お前アンカーもやるんだろーが!!」

「げ……忘れてた…」


ぷぷ


「お前今笑ったな?」

「へ?」


ニヤリと笑う侑也様。

なんか嫌な予感……


「1−2!森崎が皆おせーって言ってんぞー」


ひぃいいぃぃぃいいぃ!!!

なっなんて事!

あたし今日からイジメられます。

「あははははははっ!怪我してる奴が何ほざいてんだか」

こっ!!


怖!!!


仲間を大切にしそうな女子のヤンキーちゃんがあたしを見た。


「ちっ…違うんです!侑也様がっ嘘を〜!!!」


「森崎に文句言われるのが嫌な奴ー!全力疾走な!」

一人の男子が言った。

あぁ…なんか良かったかんじ?


「あぁ…なんか損したかんじ…」

侑也様がボソッと呟いた。


へっ、ざまーみろ
(本人に言ったらぜったい殺される…!!)