…あたし…
何やってんだろ…
このままじゃ、侑也に心配かけちゃう…
なんとかしてここから抜け出さなきゃ…。
一生懸命退かそうとするけどなかなかどかない。
そして 痛い足。
なんか…
あたしって、弱いな。
―ギィィィ…―
「ひいいぃぃぃぃいぃ!!」
ゆっ幽霊!?
急にドアが開く音が聞こえた。
「あ!?枝梨!!」
ゆ……侑也……?
また涙が溢れる。
「今どかすから!じっとしてろよ」
「ぅっ……は……ぃ……」
―ガシャン…ガシャン―
次々と退かされてく棒。
体が軽くなっていくのがわかる。
そして最後の一本をどかして、あたしは態勢を変えて、座った。
―ギュウ―
っ!?

