体育倉庫の中。
座って居たら、上から
ハードルの棒が落ちて来た。
「っ…い…痛っ」
動けない。
ドアが閉まる音。
そこに見えたのはさっきの女子達。
「あんたは侑也くんに釣り合わないのよ」
クスクス笑いながら言って、”バタン”と、ドアが閉められた。
あぁ…
どうしようかな…
意外と冷静なあたしに、少しため息。
いや…本当にどうしよう…
「んー!!!!!」
上に乗っている、大量の棒を一生懸命どかそうとしたけど…
足に怪我をしたみたい。
ズキン
って、痛む。
こんな時…
侑也が居れば……
『何やってんだよ…』
『ったく…しょーがねーな』
『誰にやられた…!』
面倒臭そうに、優しく、本当は心配そうに、あたしの事助けてくれるんだろうな……。
自然に流れる涙。
泣いてる訳はあたしにもわからない。
だけど…
一つだけ…
侑也の温もりが欲しい……

