”……投票してな”

ただ、それだけの言葉。




―パチパチ―




どうやら男子が決まったらしい。

考えてて聞こえなかった…。


「侑也ー♪よかったねー」

「…ん。」


やっぱり。答は分かってたよ。

侑也様が実行委員だって。


あたしと侑也様はこれから地獄のようにキツイ仕事をする事になってしまった。


「じゃあ、競技をクラスの中で誰がやるか決めて…」

「全員リレーの順番を考えて、100メートルのを見て計算して……」

「また、会議するから、明日放課後集合……」


ああぁぁぁあぁあぁぁあ!!


頭痛がするよー!
頭に詰め込みすぎじゃない!?


実行委員恐るべし!


「おい、枝梨。」

「はい…侑也様。」

「今日、全員リレーの順番決めるから、夜俺の部屋来い。」

「え…あ、はいっ」