「じゃあ、月曜日ね!」
「うん!またね。沙恵乃!」
校門で別れ、家を通り越す。そして、近くの公園へ。
「ふう・・・ばっちり。」
私、宮野美弥(15)はいつもは長いロングを二つに縛ったちょっと派手めな中学3年生。
「こんにちわ・・・」
駅前にあるスーパー。
「あら、こんにちわ。宮野さん。今日も暗いわねえ・・・」
黒ぶち眼鏡(度無し)、三つ編み、ソバカス。
「宮野さーん。レジ、おねがーい!」
「はい!ただいまー!」
最初は慣れなかったレジ。でも、だいぶ慣れてきた。
「宮野さん。すごいわ!まだ、16歳なのに、あんなに家のために頑張って・・・」
16歳なんて、ウソ。
「ほんと、うちの娘は・・・」
改めて、私宮野美弥は中学3年生の15歳。15歳です。
「ありがとうございました!!」
どうして中学生なのに働いているかって?それは・・・
「いらっしゃ・・・」
見慣れた顔の男。同じクラスの笹谷結城だ!!
「いらっしゃいませ」
ヤバい!今、見つかったら絶対・・・
「・・・あんた、宮野?」
ひい!
「はい。ワタクシ、宮野でございます。」
出来るだけ、声を変えて、顔を見せないようにして言った。
「中学生だよな?」
「いえ、高校生です。お客様、勘違いなさってるのでは?」
ここは、早く切り抜けないと・・・
「ふうん。顔、見せてくれない?」
ヤバい・・・
「あいにくですが・・・」
「いいから」
仕方なく、相手を見た。
「・・・」
「やっぱり、宮野じゃん」
「・・・」
「へえー・・・おまえ、バイトしてたのか?へえ。」
「ちょっと来て!!」
レジを任せて裏口へ。
「お願い!このことは秘密にして!」
両手を合わせてお願いする。
「どうしよっかなー」
「ていうか、なんでバイトしたの?」
「それは・・・」
話したら、もしかしたら・・・
「私・・・」