「数時間で人を好きになるとか信じられないかもしんないけど・・・有士くんさ・・・いい男だったよ。だからさー・・・苦しめないであげてよね。」

そう言って苦しそうに笑うと家を出て行った――・・・・。






そこで俺の意識は途切れた。






・・・酒を飲んでから記憶が曖昧だな・・・。

あれが夢だったのか現実だったのか俺にはわからない。
でも・・・・・・・



「まあいいや。」



俺が今見ているのは、奈々だけなのだから。