真夜中、突然奈々が服を着替えて俺の前に立っていた。



こんな真夜中に何してんだ・・・?



そう思ったが体が動かないので俺はそのまま寝転んでいた。
するとかすかに話し声が聞こえる。


えりかと奈々が話しているようだ。



「ごめんなさい。彼女がいるなんて知らなかったの。」
えりかは申し訳なさそうに謝った。
「いえ・・・。」
奈々はうつむいたままどこか悲しそうに答えた。





「・・・あたしが本当に有士くんとヤったのか知りたい?」
そう言うとえりかは怪しげに微笑んだ。




奈々は一瞬驚いて顔を上げたが、すぐ冷静さを取り戻して返事をした。
「いえ・・・結構です・・・。」
「・・・本当は知りたいんでしょ?教えてあげる。」
えりかはそう言うとくすくす笑った。