「もう、いいよ。記憶なかったんならいいや。加藤くんの意思じゃないんだから・・・いいよ。許してあげる。だけど・・・。」


そう言うと奈々は突然上着を投げ捨てた。


「その代わり・・・今すぐここで・・・抱いて?」
「・・・は?」
「お願い・・・。」


奈々は今にも泣き出しそうな顔をしていた。
本当は許したくないのに、我慢しているのだろう。



「加藤くんの頭の中・・・あたしだけにして?」
奈々はそう言うと服を脱ぎだした。
俺も・・・無言で従った。




そしてゆっくり奈々の体を押し倒して全身にキスを浴びせてゆく。
「ん・・・っ。」
時々漏れる声に思わず体が反応する。



「加藤く・・ん・・早く・・・来て・・・っ」



いつもなら俺が責めるはずなのになんで今日は俺がこんなに引っ張られてんだ?



奈々の言葉に熱くなる自分に気付いた。