「ん・・・おはよう。有士くん。」
女は素っ裸で体を隠そうともせず笑顔でそう言った。


「あ・・・おはよ。」
こいつの名前・・・何だっけ??
その前にこいつ・・・誰だよ・・・??


俺が困っていると女は微笑みながら言った。
「あたしのこと・・・覚えてないんでしょ?」
「え・・・あ・・・。」
俺はなんと答えていいのかわからずに焦っていると女は少し寂しそうに言った。




「えりか・・・だよ。」
女は悲しそうにうつむいた。




えりか・・・?そういえば昨日仲間の友達って言って連れて来た奴の名前がえりかだった気がする・・・・。


「覚えてなくてごめんな。」
悲しそうなえりかの表情をうかがうように俺は言った。



「いいのよ・・・。覚えてくれてるなんて思わなかったから。・・・昨日はベロベロに酔ってたしね。」


えりかはそう言うとまた切なく笑った。