「なんであいつと奈々が・・・!!!」
俺は思わずつぶやいていた。



そして考えるより先に体が動いた。

俺の足は南校舎へと走り出した。




今行かなきゃあいつに奈々を捕られる気がした。





独占欲が強くて、ガキみたいだってのもわかってんだ。
平山みてーには大人になれねーけど・・・ガキなりにあいつのこと好きなんだよ・・!!




俺は無心に走ってようやく南校舎に辿り着いた。