どいつもこいつもうっとおしい・・・・。


俺はイライラするのを抑えて保健室へ向かった。
奈々の顔が見たくなったからだ。




ドアを開けると、カップルがイチャイチャしていた。


こいつら・・・こんなところで何やってんだよ・・!!



カップルは俺の存在にも気付いてないらしい。
「おめでたい奴らだな・・・。」
俺は呆れて保健室を出た。




行くあてもなく彷徨っていると、俺は嫌なものを目にしてしまった。





ここの学校は北校舎と南校舎が向かい合わせになっており、廊下の窓から向こう側の廊下が見えるようになっていた。
今の俺の位置から南校舎の廊下が見えた。





そこには・・・仲良さそうに話をしている奈々と平山の姿があった。




それを見た瞬間、俺は急に体がカアッと熱くなるのがわかった。