「・・・は?」
俺は一瞬訳がわからなかった。



なんでこいつに奈々のことを言われるのか。
なんでこいつが俺と奈々の関係を知っているのか。



「とぼけるな。お前が枡野先生にしつこくつきまとっているのは知っているんだぞ。」
「別につきまとってなんかねえよ。」




こいつ・・・なんか勘違いしてんな。






平山は大きく溜息をついて俺の肩を掴んだ。


「思春期で大人の女性に憧れるのもわかる。だが・・・先生が迷惑していることくらいわかるだろう?このことは秘密にしておいてやるから・・・つきまとうのはやめるんだ!!」


俺は平山の勝手な言葉に腹が立った。
「何も知らねえくせに偉そうなこと言ってんじゃねえよ。」


俺はそう言い捨てると平山の手を振り払い、部屋を飛び出した。






後ろから平山は何か言っていたが、俺には聞こえなかった。