俺は体育の授業を抜け出して保健室へ向かった。
俺が姿を見せた瞬間奈々は驚いて声をあげた。

「ひゃっ!!加藤くん!!!なんでここに・・・!?!」
「なんでって・・・別に。」
「今体育の授業でしょう?」


「・・・なんで体育って知ってんの?」
「あ・・・さっき平山先生が教えてくれたの・・・。」


平山!?なんであいつが・・・!!!


俺はイライラを隠して冷静に聞いた。



「まあ一緒に帰る仲だもんな。」


俺の言葉に奈々は一瞬びくっと体を震わせた。




図星だな・・・。


奈々の反応を見て俺はすぐわかった。
だてに付き合っちゃいねえさ。



「まあ付き合ってるらしいじゃん?まあ平山なら若いし顔もそこそこだしいーんじゃねー?」
俺は嫌味っぽくそう言うと保健室を出て行った。