俺はイライラしながら体育館へ向かった。

そう。今からその平山の授業なのだ。



俺が体育館に入った途端、平山は大声で叫んだ。
「加藤!!とっくに始業ベル鳴ってるぞ!!それにちゃんと体操服に着替えるように言っておいただろ!!」

「はいはい。」
俺は適当に流して列に並んだ。


こいつは若くて熱血教師ってことで期待されているらしい・・・。
俺からしてみればギャーギャーうるさいただのジジイだけどな・・・。



若くて顔もそこそこで、女子からも人気のあるやつ。
男子からの人気は最悪だが。



こんなやつと奈々が・・・?ありえねえな。



そう自分に言い聞かせてみたが、なんだかもやもやする。
俺は噂で聞いたことがあった。
平山は手が早い、と・・・。
それをふと思い出して不安になってきた。   



確かめてみるか・・・。