でも・・・これで丸く収まる・・・わけもなくて。
俺は急いで奈々に会いに行くことにした。


なぜか・・・わからないけど・・・明日じゃダメなんだ・・・今日じゃなきゃ・・・。



そう思った。

俺は走って学校へと戻った。
途中で武が声をかけたことも、女子に手を振られたことも、全然気付かなくて。


俺の頭の中にはあいつしかいなかった。



全速力で学校に辿り着き、ドアを壊してしまいそうな勢いで開けた。


「奈々!」


思わず口から出た。


「加藤くん・・・?なんで・・ここに・・?」