その日俺は由美と一緒に帰ることになって、校門で待っていた。


あいつ遅っせーなー・・・



イライラしているとメールが来た。



ピロリロリン♪


見ると、そこには『奈々』と表示されている。
俺は急いでメールを見た。



受信:奈々

今日はもう帰るの?
お願い・・・少しでいいから会いたいの



俺はすぐ走って行きたい衝動に駆られた。
しかし、それを名前を呼ぶ声が遮った。
「有士っ!!!」


振り返ると・・・そこには由美がいた。



「遅くなってごめんね?」