そして俺は武を呼び出した。
「何だよ!?」
武はよっぽど怒っているようだった。

「奈々とのことがバレた。」
「へえ・・・・って・・ええ!?!?!」
「まあそういうことなんで。」
武は動揺を隠せないようだった。


「まっ待てよ!!それで1週間付き合うって約束したのか!?」
「ああ。」
「お前・・・もし付き合ってることが奈々先生にバレたらどんなことになるかわかってんだろうな!?」



それは俺もずっと考えていたことだった。


「そうだな・・・。でも俺は奈々が好きだから・・・付き合うことにしたんだ。もし俺達の関係がバレたら奈々はここにいられなくなる。だから・・・しょーがねんだ。」
「お前・・・そこまで先生のことを!?」





「そうだな。好きだ。」
俺は何かが吹っ切れた気がした。

「お前いつからそんな素直になったんだよーっ!!」
そう言って武は俺の頭を撫でた。



これでいいんだ。
俺はそう思っていた。