「加藤くんからメール来たの・・・初めてだったから。嬉しくて・・・。」
奈々は恥ずかしそうにそう言うとうつむいた。


こいつ・・・可愛いなー。



そう思ったけど俺が口に出せるわけもなくて。
「けっ。」
冷たくそう言うことしかできなかった。


「先生可愛いなー!!もーうらやましいよー。」
そう言って武は二ヤけている。



いいよな、こいつは。さらっと思ったこと言えて・・・。



でも今日は素直になるって決めたんだ。


「武。」
「え?何?」
「お前外出ててくんねえ?俺らの邪魔すんなよ。」



奈々も武もびっくりしていた。
俺だって恥ずかしかった。
でも・・・・今日くらいいいだろ。




俺はちょっとだけ素直になれた気がした。