俺が保健室のドアを開けると、ケータイを握り締めて泣いている奈々がいた。

「お前・・・何泣いてんだよ。」
俺が冷たく聞くと、奈々は突然俺に抱きついてきた。


「うわっ!!重いから抱きつくなっ!!!」
奈々を払いのけようとしてもしがみついていてなかなか離れない。



そうこうしているうちに武も保健室にやって来た。


「ええっ!?!?何イチャイチャしてるんだよっ!!!」
武はどこか嬉しそうに言った。


「ちげーよっ///こいつが勝手に・・・!!」
「加藤くん・・・好きっ!!」
奈々はいっそう強く俺にしがみついた。


「でもなんで奈々先生泣いてんの?」
武の質問。


確かに・・・それは俺も気になっていた。



奈々はもう泣き止んで笑いながら口を開いた。