「今は何もできねえけど・・・バイトして金貯めるし、毎日家にも行く。だからまあ安心して仕事休め。でも、辞めていいわけじゃねえからな。」

「・・・え?」

奈々は俺の言葉に驚いたようだった。

「俺の面倒もちゃんと見ろよな。途中でほったらかしにしてんじゃねーよ。ばか。」

奈々の表情が一気に明るくなった。
一喜一憂して、変な奴だ。






それに・・・教師辞めたくねーことくらいわかってんだよ。




でも、さすがに恥ずかしくてそんなことは口には出さなかった。
「ま、そーゆーわけだから。」

俺は照れ隠しに頭を掻いた。




奈々はずっと泣き続けている。