「!?」
カーテンの向こうには奈々が立っていた。

「まさか・・・・!?」
「そ。全部聞こえてるね。」

武はそう言うと楽しそうに笑った。


「お前・・・まさか仕組んで・・・!?」
俺が動揺して聞くと武は笑いながら言った。
「仕組んだって人聞きが悪いな。ただ本当の気持ちに気付かせてやろーと思ってやっただけだよ。」

「お前なあ・・・!!!」




ま、でも・・・・こいつのこういうとこ・・・ほんと助かる。





「まあでも、俺の言ったことは何一つ嘘はないけどね。」
そう言うとやっぱりどこか悲しそうに笑うのだった。




「あとは2人で話つけなよ。」
武が保健室を出ると奈々と俺の2人きりになった。