「じゃあ・・・わかった。別れるんなら・・・この子は産ませて。加藤くんとあたしの繋がりとして・・・それだけは許して・・・・。それを糧にあたしは生きるから・・・お願い・・・!!」
奈々は相変わらず泣きながら俺に必死に訴えた。




ブツッ・・・・
俺は無言のまま電話を切った。



もうこれ以上奈々の声を聞いたら今すぐに会いに行って抱きしめてしまいそうだったから。



ごめんな・・・ごめんな・・・・。





俺はそうつぶやいてそのままそこで意識が薄れていった――・・・・。