俺は・・・俺はどうしたらいい・・・・??

上手く回らない頭を抱えて俺は屋上に駆け込んだ。

「はあ・・・はあ・・・。」
息ができない。
苦しい・・・・。


流れてくる汗が俺が逃げたのを証明しているようだった。



俺は逃げたんだ。
現実から・・・真実から・・・あいつ自身からも逃げた。
最悪だな・・・・。





こんな俺に奈々を幸せにできるはずない。
誰か他の男と結婚して幸せな家庭を築いたほうがあいつにとってためになる。


俺はそう思い込んで責任逃れをしていた。