授業までの10分休憩。
少しだけ、篠宮くんと話をした。
「須藤さん…だっけか?」
「う、うんっ……」
「須藤さんは何部なの?」
「えっと…サッカー部…。…あ、マネージャーですっ…。」
「えっ!!!」
「………?」
「俺、サッカー部入ろうと思ってんだ!…道理でかわいいはずだ。タツが言ってたもん。」
"かわいい"
その言葉に顔が熱くなる。
自分で言うのもなんだけど、わたしの顔は整っているほう。
栗色のショートヘアーもさらさらで悪くない。
"かわいい"なんてたくさん言われてきたのに…。
どうして篠宮くんに言われるとドキドキするんだろう?
「タツ……?……あ、もしかして近藤くんのこと?知り合いなの?」
「ああ、そう。俺、小学生のときここに住んでたからさ!色々あって引っ越したんだけど…。」
"色々あって引っ越し"
意外で小さな共通点。
それだけでまた胸が高鳴る。
「そうそう、2つ隣のクラスの田原美咲、知ってる?あいつも俺の幼なじみ!」
「あ、えっと吹奏楽部でフルート吹いてる子だよね?」
美咲ちゃんか…。
きりっとしてて、気が強くて、とても魅力的な女の子だ…
わたしなんかに勝てるわけ…


