「奈緒?そこにいるの?風邪ひくよ。」 「…な!勝手に人の部屋のベランダに入らないでくださいっ!…お兄さんぶるのもやめてもらえますか…?」 「しょうがねーだろ。ほら、俺の部屋と奈緒の部屋、ベランダはつながってんだから……。それにお兄さんぶったつもりは……」 「馴れ馴れしく話しかけないでくださいっ!………くしゅんっ…」 「あ、ほら、言わんこっちゃない…。これ、着とけ。」 差し出されたのは、悟の上着。 なんだかいいにおいがした。