はじめ、うちは"お母さん"にも悟にも心を開かずにいた。 それどころか、すんなりうちのお父さんやうちを受け入れ、「お父さん」「奈緒」なんて呼んでくる悟を避けてさえいた。 一緒に暮らしはじめてしばらくたったある日の夜、ベランダでぼーっとしていたうちに、悟が声をかけた。