「でももし仮に先輩が 山下君を好きになったとしても 私は絶対譲りませんからね? 私、本気で狙いにいくので 先輩も応援してくださいね! じゃあ。」 それだけ一方的に言うと 1年の靴箱に戻っていった。 「うん、応援…する…。」 そう自分に言い聞かせるように 小さい声で呟いた。 でもなぜか私の声は 震えていて、胸の奥が ぎゅーっとなった。