「その時はものすごく自分を責めた。 自分の不注意でこんなことになってしまって チームに迷惑かけてしまった、って。 こんな悔しさに襲われることなんて 初めてで。」 「うん。」 山下君は優しく頷いてくれた。 「でもあとから知った。 あの事故は全てチームメイトの作戦だったってことを。」 「はっ?」 かすれたような声で驚く山下君。