「なんなのあいつ! 私一応先輩だっつーの!」 愚痴を言いながら 冷水器のボタンを押す。 ドリンクケースに水がたまっていく。 「生意気にもほどがあるっ」 バリッ! 勢いよくスポーツ飲料の粉末を開けると 同時に声が飛んでくる。 「なに怒ってんのさ、上野さん」 振り返ると柔らかな笑顔。