「なんでっ…なんでそういうこと 平気で出来るの? ありえないっ…! もう最低…。」 最低、最低、最低…! それだけ言うと私は山下君の 腕をすり抜けて 逃げるようにして走った。 もう顔も見たくない。 はやく、はやく逃げてしまいたい。 私の心はそのことで いっぱいだった。