その他
完
- 作品番号
- 745504
- 最終更新
- 2015/02/22
- 総文字数
- 17,637
- ページ数
- 46ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 11,059
- いいね数
- 0
ぼくらの正義は
ぼくらが決める
…special thanks…
夢月 ルナさん 谷中 しまさん
東野うたさん 鐘塚さん
イトウ先生さん 颯希さん
楪 小鳥さん ほんわかさん
沖田 円さん 環.さん
冬至ゆずさん 紫鶴さん
mitiko☆さん 柳 千鶴さん
※2013.4.2
Berry’s Cafeのオススメ作品に選んで頂きました
読んでくださった皆さまに感謝です
この作品のレビュー
たった45Pながら、一本の映画を見てる様な感覚に陥りました。 素敵な世界観でした。 言葉の一つ一つにしっかりと意味があり、説得力があって、成程なあと思わず唸りました。 是非、一度読んでみて下さい。 オススメ致します。 素敵な作品をありがとうございました。
寂れたかつての大都市、東京。 その街に光は差すことがなく 彼は太陽を見たことがなかった。 そんな彼に、彼女は言う。 「ボクらの正義を探しに行こう」 正義を決めるのは、だれなのだろう。 *** まず、この作者様の文章力に目を見張りました。頭の中に鮮明に景色が浮かんでくる。凄い作者様を見つけられた、と感動しました。全て文字で構成されているのに、まるで本当に目の前で彼らの行動を見ているような錯覚に陥ります。不鮮明で鮮麗な映像。それは、自己満足の正義をあげる紙袋くんだったり、灰色の空だったり、割れた窓ガラスだったりするけど。読み終わって一筋の光を真近に見たような気分になります。『正義』という、とても難しいテーマを描かれた物語。作品全体に漂う退廃的な雰囲気に、不思議なノスタルジーを感じました。 一気に引っ張り込まれ、気づけば二度、三度と読み返す私がいます。ぜひぜひページをめくってみてください。
荒廃した近未来の東京を舞台に、“正義”を見つける物語。 コンパクトな内容ですが、確かな文章力と構成力であっという間に世界に引き込まれ、短編を読んだとは思えない濃い読後感を味わえました。 長編で読んでみたいとも思ったのですが、この量だからこそ本当に大事なものだけがぎゅっと詰め込まれていて、素晴らしい作品になっているのかもしれません。 『いつだって決めるのは自分さ だから ぼくらの正義を探しに行こう』 千景とアキラ。そして荒れ果てた街で今もなお生き抜く人々。 それぞれがそれぞれの正義を持ち、何が正解なのかもはっきりとはわからない。でも自分の中でだけは確かな“正義”を抱えて、正しいことを祈り進んでいけば、もしかしたら何かが変わるかもしれない。 まだ間に合う現代に生きているからこそ突き刺さる言葉の数々がここありました。 多くの人に読んで頂きたい作品です。ぜひご一読を。
この作品の感想ノート
柳 千鶴さん
こんばんは、レビューありがとうございます。
「ぎゅっと詰まった」、と。それは柳さんが彼らを読もうとしてくださったからです。短いこの作品の中で生きる彼らを、ぎゅっと感じ取ってくださって、ありがとうございます。
正義とは。手探りこの上ない問いです。たとえ答えが出たとしても、何度も振り返り、疑問が生まれ、曖昧なままのものになることもあるのではないでしょうか。私は、そんなすべてを受け入れたいなと思うのです。私にとっては、そんな「祈り」の意味も含まれた作品なのでした。
あら、自分語りが過ぎましたね、すみません。兎に角、素敵なレビュー、ありがとうございます。
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