白緑蝶"vacances【続2】

テオの、その言葉を聞いて
タマラは、居ても経っても
居られずにお手洗いへと向う。

「ソラ、僕からの忠告
 
 タマラには
 注意したほうがいい

 タマラは必ず
 僕が愛する者を僕から奪う」

「おまえが愛する者」

テオは、空を見つめ頷いた。
 
「・・・俺?

 無いだろう」

「僕の過去の話、以前に君に
 話したことがある

 覚えているかい?

 君によく似た男性を僕は愛し
 こっ酷く振られた挙句
 タマラに奪われた

 現在、僕は君に振られ
 そして、まだほんの少し
 未練がある
 
 タマラは僕の気持ちを知って
 僕にこう言った」