白緑蝶"vacances【続2】

「おまえ等は、その
 付き合っていたのか?」

空のグラスのお酒がなくなる。

「気になる?

 僕たちの仲が

 なんてね、タマラと僕は
 幼馴染以上の関係になる
 ことはない

 確かに過去にタマラに
 惹かれたこともあったけど
 それは、好きとは違う
 憧れ、いや、家族愛かなぁ」

香月の手を離れ、テオの元へ
急いで戻ってきていた彼女は
二人の会話をこっそり聞いて
しまう。

「彼女は、そうは思ってない
 おまえのことが・・・」

「知ってる・・・

 だけど、僕は彼女を恋愛対象
 には見れない
 
 昔も今も、これからも・・・
 
 過去も未来も、タマラを
 愛すことは絶対にない」