白緑蝶"vacances【続2】

ずーんと暗くなってる私に百枝
は言う。

「ごめんごめん
 
 冗談になってなかったね

 ヒワ、ソラさんなら大丈夫
 だよ、そんなバカな事しない

 みんなだって一緒だし、すぐ
 にヒワの元に帰って来るわよ

 心配しなさんな」

百枝は後方を見つめる私の肩を
ポンと叩いた。

引き返したい・・・だけど

もう、引き返せそうにない。

「そんなに心配なら、もうすぐ
 着くよって連絡入れてみれば
 
 ねっ?」

「うん」

テオさんに用意されたソラの
アメリカ携帯電話の番号は
・・・