白緑蝶"vacances【続2】

「おいしい?」

「うん、おいしい」

「本当、仲いいねぇ

 君達?」

真澄の言葉に反応したソラは
言う。

「何、欲しいの?

 ほらっ」

「バカ、俺はいい
 
 いらないっつうの」

真澄の唇の前で止まる
ソラのフォーク。

「いいから黙って食え」

真澄は大きな口を開けて
ソラにあ~んしてもらって
料理をパクリと食べた。

「おいしい?」

「ああ、うまい」

19時半を過ぎた頃、店内は
混み合って来て、賑やかな人々
の声が広がる。

私達も時間を忘れてお話をしな
がら、ゆっくりとご飯を食べた