白緑蝶"vacances【続2】

「ユラ、おまえは
 ゆっくりしていくといい」

いつもの言葉

聞き飽きた言葉

私は黙ったまま、お酒をじゃん
じゃん飲んでる。

私の荒れてる様子をずっと傍で
見ていた貴方。

「まだ、この俺に
 言いたい事あんの?」

「何も・・・」

「言えよ」

言ったって無駄でしょう?

欲しい答えは帰ってこない。

だから、もう言わない。

「言わない

 私、もう、寝るわ

 ソラ、さよなら」

帰るなら、いつのもように
ご勝手にどうぞ。

私は、貴方の方を見ることなく
広いベッドにうつ伏せに横たわ
り枕に顔を埋める。

聞こえてくる、携帯の着信音。

お迎えがいらしたようね。

バイバイ・・・