白緑蝶"vacances【続2】

こうして一緒にお酒を飲むのは
初めてのデート以来かなぁ?

あれを、デートと言うかは
わからないけど・・・

「ソラ
 今度、外で会えない?」

私は、お酒の力を借りていつも
は絶対言わないことを言う。

「あの店、確か、ミナトさん

 彼のお店でまた、ご飯が
 食べたいな

 おいしかった・・・」

「無理だ

 行きたいなら勝手に行けよ」

答えなら、わかってた。

「さっきの電話?

 女の人?」

「ああ」

貴方はそれ以上、私に何も話し
て聞かせるつもりもなく、また
煙草を銜える。

私は、グラスのワインを一気に
飲み干し、またグラスに注ぐ。

「おまえ、酒、強いな」

「そうかなぁ・・・」