白緑蝶"vacances【続2】

夜の街を、疾走する一台の黒い
高級車。

その車内には、四人の男。

窓から見えるのは高級ホテル。

その場所から放たれる高級感
漂う光は、誘-いざな-う。

あなたを・・・

「ソラさん、今日も
 ホテルなんですか?
 
 これは、また
 素敵なホテルですね?」

ソロデビューを控えて、新しく
配属された付き人の問いかけに
答える声。

「ああ」

「仕事、ですか?」

『ユラ?
 
 今すぐ、来てよ』

右側の口角だけを、ぐっと上へ
引き上げる口元。

「そう、仕事

 じゃあな」

ホテルの前に、横付けられた車
から下りる男は、黒いトレンチ
コートの襟を立て、サングラス
をかけてホテルの中へ。

「ソラさん、これからまだ
 仕事だなんて大変ですね?」