白緑蝶"vacances【続2】

休日に一人きり、何もする事が
なく意味もなくブラブラと街を
歩いていただけの私。

左手は、コートのポケットの中
握り締めてる携帯電話。

そこから流れる音に、私の体は
ビクッとなる。

聞こえる、着信音・・・

「ユラ?
 
 今すぐ、来てよ」

聞こえた、声。

私はため息をつきながら携帯を
もう一度ポケットに仕舞った。

その場に立ち止まり俯いて私は
足元を見つめてる。

私の中の葛藤が、行き着く先

それは、鳴っても鳴らなくても
苦しいということ。

苦しい・・・想い。

私の足は、行き先を変える。

私の足は、駆ける。

貴方に逢いたくて・・・

そして、右手を高く掲げた。

天、高く・・・