タクシーが停まってる傍で話す
私達。

「ヒワ

 花屋さん、開業できそうで
 よかったね」

「うん
 
 まだ少し先だと思うけど開店
 に向けて、お姉ちゃんと話を
 進めて、また、がんばるわ」

「うん、がんばれ

 そうだ、何か手伝うことが
 あれば遠慮せずに言ってね」

「うん、ありがとう

 モモ、旅行
 楽しんで来てね」

「うん」

「ねえ、ねえ、その前にさ
 モモ達ってさ、そう言えば
 今夜、初夜じゃないの?」

「何、サキ、やらしい」

「でも結局、マスミとは一度も
 そういう関係にならないまま
 結婚しちゃうなんて、今時
 すごいね」

頬を赤らめる、百枝。

「マスミさんに愛されてるって
 ことだね

 でも、心配じゃないの?
 体の相性を知らないまま
 結婚しちゃってさ」